2010年8月8日日曜日

今井さんの「にいがたヤギニュース」

ヤギのなかまたちへ
暑い毎日が続き、人間もヤギも参ってしまいます。
数か所のヤギたちの暑中見舞いに行ってきましたので報告します。

里公小学校 佐野先生
オスヤギ「そら」の下痢が続いていたようですが、8月8日の朝は便が
固まりはじめていました。やはり熱中症の影響で消化機能が減退した
ためと思われます。獣医の先生から処置してもらい、現在では食欲も
運動能力も回復しています。
私からの暑中見舞いは冷たいヤギミルク100ccに整腸剤を5g入れて
飲ませました。

飯小学校
2頭とも健康状態は良好でした。とても良質な乾草を喜んで食べていました。
時々、野菜くずや枝豆の茎葉などでビタミンの補給を考えてやってください。

枇杷島小学校 太田先生
オスの「ミラくん」も便が固まり始めて回復していました。同じくヤギミルクで
整腸剤を飲ませましたが、もう大丈夫でしょう。
メスヤギの「クルさん」と2頭とも私が角焼きでいじめたのを覚えているのか
そばに寄ってこないで逃げ回ります。
毎日ブラッシングしてやると人間に寄ってくるようになります。

富曾亀小学校
子ヤギは元気でいいうんちをしていました。エサ箱が空だったので、乾草と
枝豆の葉を少し与えてミルクを飲ませてやりました。

見附市河川敷のヤギたち
ミルキー(飯小学校2009年卒)母子ともに元気に草を食べていました。
メイ(月岡小学校2009年卒)は見かけは妊娠のような腹部と乳房でしたが
子ヤギは生まれませんでした。
連日の暑熱の中で草刈隊の職務を立派にこなしているようです。

熱中症について
熱中症による体調不良の様態はさまざまです。
早期発見と早期処置、暑熱対策、水分と栄養補給など人間の子供が
熱中症になった場合を想定して対応してください。
ヤギのことは知りませんという獣医の先生もいますが、まず体温を測り
心拍数を数えます。
ぐったりした状態では獣医の先生から強心剤と強肝剤を注射してもらいます。

食欲がなく、軟便状態で体温40℃を超えていたら水シャワーをかけて、
首すじに保冷剤を当てます。
スポーツドリンクにビタミン剤や整腸剤を入れて注射器で飲ませます。
朝晩100ccくらいでよいでしょう。
飲用水は朝晩取り替えてください。塩はいつでも舐められるようにします。
エサは良質な乾草ときれいな野菜くずを与えて栄養の補給に努めます。

ヤギ小屋を涼しくするには風通しを良くすることと、南西側に寒冷紗や
すだれで日除けをしてやります。
小型のベットは飼育箱に入れて冷房完備の部屋で飼育することが多く、
熱中症などは心配ないと思いますが、ヤギは自然な動物です。
自分の子供と同じようにヤギの心配をしてやってください。
ヤギ小屋に入って蒸し暑く感じるような時は暑熱対策が必要です。

学校飼育動物県央地域公開講座が8月20日(金)にあります。(別紙)
申し込み期限は過ぎましたが、参加希望者は私にお知らせください。



今井 明夫
全国ヤギネットワーク代表

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