2017年3月24日金曜日

伊豆 修禅寺のヤギさんたち

2017年3月22日(水曜日)
伊豆の修善寺にて、
「修禅寺」吉野真常ご住職様をお訪ねしました。
ここは、およそ1200年前に弘法大師によって開かれました。
現在は、曹洞宗の禅寺です。




全国各地、海外からの観光客、湯治客で賑わっており、
お寺の数多くのお仕事、ご法事など、大変ご多忙の中、
応接室でご住職様からお話を伺い、貴重な資料も拝見いたしました。
また、本堂、お庭、座禅道場などをご案内くださいました。
お庭は、大正天皇が皇太子時代にご覧になり、
「東海一の庭」とお褒めになったそうです(非公開)。

その途中、どこからかヤギの鳴き声が・・・。
ご住職は、ヤギやウサギ、柴犬などを飼っているのです!

ご住職のサイン(真常)入り表札



応接室でお話を伺った時とは打って変わって、
「ヤギのお兄さん」?!という感じの第43世ご住職。
ブラッシングする姿もヤギたちへの愛情にあふれています。




エサにするお野菜を天日干し!



天地有情 〈山羊の誕生に思う〉

修禅寺住職 吉野真常

(修禅寺・寺報「指月」第60号 平成28年8月21日より抜粋)

今年(平成28年)4月19日、子山羊が三匹生まれました。
今回のお産は、いままでになく特別なものになりました。
この世に命を受けて誕生するということがどういうことなのか
はっきり気付かされたからです。
生まれ出て、自力で立ち、歩き、そして乳をみつける。
その間、人の赤ちゃんのような声で鳴き、
小さな尻尾を小刻みにさかんに振っているのです。
この世に命を受けたことを全身で喜んでいるかのように。
そして、母親山羊を含む天地がこの誕生を祝福しているように
感じたのです。
我々、いやすべての命が、この世に誕生することは、
喜びなのですね。
そしてすべてのもの・天地から祝福されているのですね。

4月21日。
修禅寺弘法忌のあと、その日は雨が降っていました。
子山羊たちが初めて経験する雨。
どうしているだろう。
母親と一緒に小さな小屋の中にいるのかと思いきや、
雨の中を小さな尻尾を振って走りまわっていました。
この世にあることを、本当に楽しんでいるかのように。

小生、この三匹の子山羊たちから生きるということの
原点を学ばせていただいたような気がします。

〈天地有情〉
我々人間は、山羊を含め、天地と心が通じ合うことができる
ような気がいたします。
もっと謙虚に、囚れ(とらわれ)が無くなった時にこそ。

山羊、草を食(は)んで山羊の如し。
これを佛と言う。          (住職の独り言)





吉野ご住職様をはじめ、修禅寺のみなさま、ありがとうございました。
修禅寺のホームページは、こちら。(←クリック)
ご参拝の時には、ぜひ寺山公園へ。宝物館も必見です!

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