2010年11月2日火曜日

今井さんより「家畜飼育と心の発達」

今井さんより「にいがたヤギニュース」

にいがたヤギニュース(卒業式と種付け等)


ヤギのなかまたちへ、2010年秋のニュース

飯小学校 望月先生
ヤギの卒業式については里公小学校へのオスヤギの輸送と日を合わせたいので、
12月のはじめにしたいと考えています。日程の確定についてはもう少しお待ち
願います。12月の3~4日、6日は出張予定があります。

里公小学校 佐野先生
「そら」くんの死を子供たちが受け入れて、新しいオスヤギとの結婚を望んで
いるならば12月初めにオスヤギを連れて行こうと思います。
今のところ、群馬県から導入予定のオスヤギか、比角小学校の「ちょこ」を
2週間くらい借りることを考えています。

比角小学校 大矢先生
「ちょこ」と「しょこら」のようすをありがとうございました。身体の大きさ
から11月中には交尾して妊娠できると思いますので、観察してカレンダーに
記入してください。交尾行動をしてから21日後に同じような行動がなかったら
妊娠した可能性が高いと考え、分娩予定日は交尾した日から150日後です。

枇杷島小学校 伊藤先生
卒業式は11月25日に予定しています。時間は午前10時頃でよいでしょうか。

中通小学校 阿部先生
「ふわわ」の卒業式ですが、12月3~4日が山形市へ出張、6日(月)が県立大学
で講義があります。12月1~2日、7~9日あたりで検討しましょう。
会議等の出張が飛び込んできたらまた連絡します。

富曾亀小学校 斎川先生
「みみ」の結婚はもう少し発育を見てから12月を考えていますが、もしかすると
冬休みの間、今井農園で預かって交配するようになるかもしてません。

荒沢小学校 高橋先生
「シロ」ちゃんの体重はどれくらいになりましたか。
冬を越すための準備については15日ころ小屋を見に行きます。交配(種付け)に
ついては今井農園で一時預かりすることを考えています。

月岡小学校 川村先生
学校のヤギ小屋は冬越しに問題ありませんし、ヤギの発育を見て今井農園で種付け
をしたいと考えています。冬休みを預かる形になるかもしれません。

白根小学校 本田先生
ヤギの体重を測定して知らせてください。現在三条市笹岡小学校にいるオスヤギを
11月第2週にそちらへ運んでお見合いさせることを予定しています。

十日町小学校 富井先生
先日(10月27日)見た「いちご」ちゃんはとても元気でした。11月17日の卒業式
にうかがいます。

下条小学校 山岸先生
10月27日に卒業したオスヤギは阿賀野市の農家で種付けの仕事が始まりました。
今年の暑さにも負けずに大きく育ったのは下条小の子供たちの愛情ある世話の
結果でしょう。ありがとうございました。
卓球室とヤギ小屋をつなぐと冬期飼育には十分な広さをもった小屋があります。
来年からの飼育では子山羊誕生までを検討しましょう。

芦ケ崎小学校 新保先生
10月27日の冬期飼育についての保護者懇談会ではありがとうございました。
保護者の方々が熱心に話し合っていただき、教員住宅の車庫に小屋を用意して
越冬できることを喜んでいます。これからも応援しますので、いつでも連絡
してください。
子ヤギが生まれた時の感動と子供たちの達成感は生活科教育における最高の
教育成果と言えるでしょう。期待したいと思います。

諸先生方へ
私の業務スケジュールがいろいろあるために、皆さんの学校の行事予定との
調整にご苦労をおかけしますが、よろしくお願いします。
最後にラッキーと子ヤギを400日間世話をした里公小学校の子供たちと保護者
の声を以下に添付します。

【子供の声、親の声、教師の声】

こども今井さんにラッキーの秘密を教えます。ラッキーの口の
 上は堅いから歯の代わりになります。ラッキーは食べた物を口に戻
  します。ラッキーは草刈り機にもなります。
こども:ラッキーを洗って拭いてやりました。ラッキーはうれしそ
 うに「ありがとう」っていうように喜んでいました。
保護者より:三連休なのに朝起きると毎日「ラッキーに会いに行く!」
 というので3日間とも通いました。オスヤギのさすけは美男子でした。
担任教師115日大雪です。子供たちは学校へ着くとすぐに「ラッ
 キーだいじょうぶかな。エサをあげなきゃ。私たちがラッキーのお父
 さん、お母さんなんだから。」と飛び出して行きました。
保護者よりよくここまで大雪と寒さを乗り越えて飼い続けましたね。
 娘が毎日ラッキーと遊び土まみれになって帰ってくることがうれしい。
こども:ぼくとラッキーが大人になったことが3つあります。
 1つめは僕がみんなと話して考えて行動したことです。2つめはラ
 キーがおなかの中で赤ちゃんを育てていることです。3つめはみん
 なが先生にばかり頼らずに自分たちでやれるようになったことです
保護者より:ラッキーの出産、本当に感動でした。いろいろ心配も増
 えますが、自然に任せて、みんなで相談して行きましょう。子ヤギの
 愛らしさ、母親ラッキーの強さを感じました。
こども:今日ラッキーのいのちと血をもらいました。ラッキーが
 食べた物が血となり、ミルクになってラッキーの赤ちゃんや人間が
 飲めるのです。それをホットケーキにしてラッキーのところに行き、
 みんなで「ありがとう」と言って食べました。私は一生忘れません。
こどもお別れ会はつらいけど子ヤギも一人立ちしなければな
 りません。ラッキーは人のためになるヤギになってほしいです。
こども:別れの日がきまってみんな泣きました。ラッキー、ハル、
 サクラとずっと一緒にいたいです。思い出をもっと作りたかった。
保護者より今井さんのメールが心に響きました。ハル、サクラは親
 から離れて一人立ち、ラッキーは人のために家畜としての役割があ
 るのだと知りました。ラッキーと子ヤギたちからたくさん学びました。
 子供たちもこの別れを経験してまた大人になるのですね。

今井明夫
全国ヤギネットワーク代表
今井農業技術士事務所、新潟大学客員教授