2010年8月30日月曜日

ブログについて各小学校への連絡

柏崎市立中通小学校、柏崎市立比角小学校
新潟市立白根小学校
三条市立笹岡小学校、三条市立荒沢小学校

校長先生
やぎ飼育教育ご担当教諭の皆様
(CC 全国ヤギネットワーク 今井明夫様)

先月、貴校を訪問させていただきました銀の鈴社(神奈川県鎌倉市)
柴崎由紀です。
やぎの飼育教育についてお話を伺わせていただき、またご案内を
いただきましてありがとうございました。
おかげさまで充実した取材ができました。
厚く御礼申し上げます。

その後、子どもたち、また、やぎたちは元気で夏休みを過ごされましたでしょうか。
「お当番で、ちゃんとお世話する!」とはりきっていた子どもたちをなつかしく
思い出しています。

さて、各学校で取り組んでいらっしゃいます「やぎのいる学校」の素晴らしさや
その教育の大切さを、ぜひ全国に広めたいという思いから、現在、絵本の企画が進んでいます。
一つの試みとしまして、ブログでこのプロジェクトを先行させていきたいと考え、
作成いたしました。
貴校での取材の様子など、画像、動画などでも紹介しています。
ブログのURLは下記です。


各学校での取材については、ラベル「やぎのいる学校」または、アーカイブ「7月」で
ご覧ください。

ご一覧いただき、問題や間違えがないか、また、ご意見などありましたら、
ぜひご指摘いただきたく、お願い申し上げます。
各学校でご確認いただいた後、各方面への告知活動を始めたいと考えています。
今後もブログは随時更新していきます。
投稿も歓迎いたしますので、ぜひこちらへお送りくださいませ。

絵本の刊行は、今年12月を予定しています。
各学校での取材記も掲載予定です。
子どもたちの写真、作品なども一部掲載させていただきたいと考えています。
あらためまして、個別に連絡し、許諾をいただきたいと考えていますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

新学期を前に、ご多用の中、申し訳ございませんが、ブログの確認を
どうぞよろしくお願いいたします。
お返事お待ちしています。

柴崎 由紀

2010年8月17日火曜日

絵本前編の「お話」絵コンテ

前編のお話と絵は、阿見みどり作で進行中です。




絵本前編の構成案

前編は、比角小学校のやぎ「シロ」ちゃんが主人公のお話。
「やぎのシロちゃん にんきもの」
阿見みどり・作



2010年8月9日月曜日

『やぎのいる学校』制作案

『やぎのいる学校 =つながる生命の輪=』
対象:1.全国の公共図書館、学校図書館、学校関係者、教育者、一般家庭
   2.全国山羊ネットワーク、新潟県、新潟市など教育委員会、各学級
   3.全国のやぎ農園、牧場、動物園、
   4.WWFなど各関係機関へのプロモーション

前編24ページ お話「やぎのシロちゃん」阿見みどり・作 
後編24ページ↓
I. 今井さんの考える「やぎのいる学校」プロジェクトについて
概要
ポリシー
各小学校との関わり(先生とのやりとり、サポート体制)
6ページ

II. 新潟「やぎのいる学校」訪問記 写真や子どもたちの絵なども
白根小学校
中通小学校
比角小学校
荒沢小学校
笹岡小学校
6ページ

III. やぎとの生活一年間紹介(「やぎのいる学校」を希望する小学校へ)
生態
一年間のできごと(つながる命の輪)
解説(えさ、塩、小屋の設置、そうじ、
家畜と人間の関係(山羊乳、食用肉、放牧による草刈りなど)
4ページ

IV. やぎの歴史と世界のやぎ
4ページ

V. 全国各地での取り組み/全国山羊ネットワークの活動
(鎌倉市立山崎小学校、清泉小学校、相模女子大学小学部などでの例)
3ページ

VI. 著者紹介、協力者、奥付
1ページ

検討:「やぎのお話」の紹介。世界中で有名なやぎの物語、伝説などをIV.で紹介
参考:NHK-BS いのちドラマチック Vol.6  ヤギ -そのミルクが子どもたちを救う-


2010年8月8日日曜日

今井さんの「にいがたヤギニュース」

ヤギのなかまたちへ
暑い毎日が続き、人間もヤギも参ってしまいます。
数か所のヤギたちの暑中見舞いに行ってきましたので報告します。

里公小学校 佐野先生
オスヤギ「そら」の下痢が続いていたようですが、8月8日の朝は便が
固まりはじめていました。やはり熱中症の影響で消化機能が減退した
ためと思われます。獣医の先生から処置してもらい、現在では食欲も
運動能力も回復しています。
私からの暑中見舞いは冷たいヤギミルク100ccに整腸剤を5g入れて
飲ませました。

飯小学校
2頭とも健康状態は良好でした。とても良質な乾草を喜んで食べていました。
時々、野菜くずや枝豆の茎葉などでビタミンの補給を考えてやってください。

枇杷島小学校 太田先生
オスの「ミラくん」も便が固まり始めて回復していました。同じくヤギミルクで
整腸剤を飲ませましたが、もう大丈夫でしょう。
メスヤギの「クルさん」と2頭とも私が角焼きでいじめたのを覚えているのか
そばに寄ってこないで逃げ回ります。
毎日ブラッシングしてやると人間に寄ってくるようになります。

富曾亀小学校
子ヤギは元気でいいうんちをしていました。エサ箱が空だったので、乾草と
枝豆の葉を少し与えてミルクを飲ませてやりました。

見附市河川敷のヤギたち
ミルキー(飯小学校2009年卒)母子ともに元気に草を食べていました。
メイ(月岡小学校2009年卒)は見かけは妊娠のような腹部と乳房でしたが
子ヤギは生まれませんでした。
連日の暑熱の中で草刈隊の職務を立派にこなしているようです。

熱中症について
熱中症による体調不良の様態はさまざまです。
早期発見と早期処置、暑熱対策、水分と栄養補給など人間の子供が
熱中症になった場合を想定して対応してください。
ヤギのことは知りませんという獣医の先生もいますが、まず体温を測り
心拍数を数えます。
ぐったりした状態では獣医の先生から強心剤と強肝剤を注射してもらいます。

食欲がなく、軟便状態で体温40℃を超えていたら水シャワーをかけて、
首すじに保冷剤を当てます。
スポーツドリンクにビタミン剤や整腸剤を入れて注射器で飲ませます。
朝晩100ccくらいでよいでしょう。
飲用水は朝晩取り替えてください。塩はいつでも舐められるようにします。
エサは良質な乾草ときれいな野菜くずを与えて栄養の補給に努めます。

ヤギ小屋を涼しくするには風通しを良くすることと、南西側に寒冷紗や
すだれで日除けをしてやります。
小型のベットは飼育箱に入れて冷房完備の部屋で飼育することが多く、
熱中症などは心配ないと思いますが、ヤギは自然な動物です。
自分の子供と同じようにヤギの心配をしてやってください。
ヤギ小屋に入って蒸し暑く感じるような時は暑熱対策が必要です。

学校飼育動物県央地域公開講座が8月20日(金)にあります。(別紙)
申し込み期限は過ぎましたが、参加希望者は私にお知らせください。



今井 明夫
全国ヤギネットワーク代表

2010年8月1日日曜日

『生きものを教える』

今井さんがバイブルとされている本『生きものを教える』(兼松仁郎・著)、その基礎編のまえがきより。


「コメを知っていてもイネを知らぬ農家の子がいると聞いて驚いたのは、もう10年ほども昔だった。子どもたちは海も山も森も畑や田も、ただ見ているだけで何も知らない、知らされてもいなければ、知ろうともしない。(中略)


 ・・・子どもたちは、見れども見えすどころか見もしない。食えどもその食べものを知らず、朝っぱらから一年坊主があくびをし、腰をかけさせればおへそが天井を向く。
 自然から切り離され、イキモノやモノ、そしてヒト離れまでしてしまって、子どもたちは、もう心だけでなく体までおかしい。大人もおかしい。政治や文教の当事者たちがおかしいだけならまだしも、頼りにすべき学校の先生たちもおかしい。自分自身ももうわけが分からず、きっとおかしくなっているのだろう。みんなほとんど病気だ。


 だが人間は考える葦だ、理性の存在だという。混沌の時こそ冷静に客観的にものを見て、合理的に思考を総合しなければならぬ。そう教えてきたのは他ならぬ科学だった。ならば、自分や子どもの体、心、くらしを、できるだけ科学的に見つめ直してみよう。科学など学びにくい感じもするが、どう学ぶのがよいかも学べばよい。何といっても自分たち、子どもたち、人間たちの崩壊の危機だから、ヒトのイノチ、イキモノを考え直してみよう。そういう科学をやってみよう。(後略)」


『生きものを教える 基礎編 ー生物教育の転回軸ー』兼松仁郎・著
農山漁村文化協会 昭和62年2月