2015年5月18日月曜日

ヤギの入学に際して

続々とヤギが小学校に入学、今年度も多くの子どもたちが
ヤギとの生活を体験します。
以下、今井さんからのメールから、
「自ら判断する力」を養うことの大切さを考えさせられます。




当農園に来られた先生方にはいろいろとお話ししますが、
学校でヤギを飼育する目的は何かということを明確にしてください。
 
「ヤギのことをすぐ教えない」、「観察して経験して気付かせる」
「子供からの質問にはすぐ答えないで『どうしたらいいの』と返すように」、 
と私は言います。
まわりの大人たちから、
「〇〇しなさい。☓☓してはいけません。早くしなさい。」
を繰り返されてきた子供たちが、
学校に入学してヤギとふれあうことで仲間と思って仲良くしたい、
世話をしてあげたい、という気持ちになります。
その気持ちが大切で、そこから気づきが芽生えます。
 
家庭でしつけを厳しくされ、学級でも管理ばかりされると
子供たちの心の逃げ場がなくなり、
ヤギやペットに当たる様になります。

「ヤギと友達になってください。
 ヤギと同じ目の高さで話しかけてください。
 ヤギを叱ったり、怒鳴ったり、追いかけたり、
 引っ張ったりしてはいけません。
 みんなもそうされるといやなことはヤギにもしないように、
 どうしたら相手が気持ちよく過ごせるかを考えましょう。」

と子供たちに話してください。
 
学校におけるヤギ飼育は子供の心の発達に大きな役割があり、
それを達成できるようにしたいのです。
 
今井明夫:今井農園(動物取扱業)

ヤギの入学

ヤギの入学が続き、今井さんは大忙しです!




今井農園は現在成やぎ7頭、子ヤギ17頭の大所帯です。
「しずく」(2014新井北小)が♂子ヤギを分娩した日の3日前に
メスの子ヤギが赤ちゃんポストに入れられていたので
人工哺乳していました。
生まれたばかりの子ヤギの胎膜をすり付けて母ヤギになめさせたら
認知してくれて母乳を飲ませ自分の子として育てるようになりました。
動物の母性愛に脱帽です。
十日町市の絵本と木の実の美術館には6月6日に親子のヤギが入学します。


今井明夫
今井農業技術士事務所/今井農園

2015年5月11日月曜日

春! 子ヤギ誕生の季節

2015年5月11日(月)

子どもたちにとっては、新学年度がスタートする春。
子ヤギたちの小さないのちも、次々に誕生しています。
共に、すくすく育つよう、願っています。

ヤギ博士の今井さんから、出産のニュース!



「しずく」が5月8日に分娩しました。
♂の大きな子ヤギ1頭でした。

5月6日に生後3日目くらいの♀子ヤギを
赤ちゃんポストで引取っ哺乳瓶でミルクをやっていたので、
生まれたばかりの♂子ヤギの胎膜を♀子ヤギに擦り付けて
母ヤギになめさせました。

見事認知作戦が成功して、「しずく」は双子の母になりました。



この親子が田島征三さんの絵本と木の実の美術館へ行くのかは
これから田島さんと相談します。

今井明夫
今井農業技術士事務所/今井農園