2012年2月2日木曜日

ヤギを飼育するということ 〜今井明夫さんからのメール

ヤギは多面的な役割を持っています。その一つとして都会に住んで
ペットとして飼うこともありますが、ヤギの本質から考えると動物福祉
の観点から私はあまり賛成できません。
空き地などの雑草処理をするヤギ、イノシシなどの獣害から守ってくれる
ヤギ、障害者福祉施設でミルクを生産するヤギ、飼育体験から子供たちの
心の発達を促してくれるヤギと活用場面はさまざまです。
2012年の全国山羊サミットは神奈川県の足柄地区で開催することで準備を
始めました。

私の考え方はあくまでも家畜としてのヤギを理解したうえで、草食動物
に合った健康な飼い方をすることと、家畜としてのさまざまな制限事項を
遵守する必要があるということです。
動物愛護管理法、家畜衛生関連法規、家畜商法、と畜場法、などさまざまな
法規制がありますから、ヤギの入手から日常管理、伝染病予防、気に
なった場合の対応、飼育をやめる場合はどうするかなど、安易にヤギを
飼育することはできません。
富山県や宮城県の動物園でヤギを繁殖して市民や学校へ貸し出すこ
の検討を始めました。東京でも動物飼育の専門家がいる多摩動物園
それをやったらよいのではないかと思います。


今井 明夫