2016年4月28日木曜日

寄生虫にご用心

引き続き、今井明夫さんからのヤギ飼育に関する注意喚起を
掲載し、情報を共有させていただきます。

寄生虫による貧血は、
牧場のような野外でヤギを飼育しているところでは
いつでも警戒する必要があります。
たまたま私は塚原さんの論文を見つけて、貧血を疑ったのですが、
定期的な寄生虫検査や駆虫プログラムを
実施する必要があるかもしれません。
当家では4頭が分娩して8頭の子ヤギが生まれ、あと3頭分娩予定です。
昨日、見附市の農家で母ヤギが急死したので、
その子2頭を引き取って人手で哺乳しています。
死因は異物摂取で庭先で繋ぎ放牧していて
ビーニールや紙などを食べて消化管が閉塞してしまいました。
大事なヤギをちょっとした油断で事故死させてしまうのは、
もったいないことであり、注意して観察したいものです。
小学校からたくさんの貸出要望があったでしょうが、
入学時にはよく教えてやってください。
今井明夫

桜吹雪とヤギたち

ほんのちょっとした油断

今井明夫さんからの情報を掲載いたします。
悲しい事故を未然に防ぐことができますように、
願いを込めて・・・



見附市で体型がよくて泌乳能力の高いザーネン種を飼育していた人
ヤギが急死しました。
私は異物摂取を疑って聞き取りしましたが、
本人はそれはないと言うので
中央家畜保健衛生所で解剖してもらったところ、
長さ30㎝程のロープが、
胃と十二指腸の間に詰まって出てきました。

プラスチックの紐や袋、そして紙類はどこにでも転がっています。
いつ何を摂取するかもわからないのです。
大切なヤギを失ってから、
自分の不注意を悔やんでも取り返しがつかないことを
改めて認識しました。
 
見附で4月6日に生まれた双子は私のところに引き取って
1日4回ずつミルクを飲ませています。
現在、自家産8頭+2頭の子ヤギと成ヤギ♂1頭、♀8頭の大所帯です。
あと3頭分娩する予定ですが、どうなることやら心配です。
 
今井明夫
今井農園

熊本県の子どもたちに絵本を

熊本で発生した大きな地震。

絵本『ヤギのいる学校 つながるいのちの輪』の第一部では、
中越沖地震の際、小学校にいたヤギが、体育館に非難してきた
ご高齢者や子どもたちを元気づけたようすも描かれています
(p.24〜)

そして、2011年に起こった東日本大震災では、
絵本『ヤギのいる学校 つながるいのちの輪』を東北各地に
贈る活動もおこないました。

そして、今回も、今井明夫さんが、熊本のヤギ仲間への支援を
お決めになりました。

以下、今井明夫さんからのメールを掲載します。↓


熊本県の大地震は甚大な被害です。
熊本でヤギを飼っている友人たちと連絡を取って
支援の方法を考えています。
 
生活物資は多方面からの支援があると思いますから、
私は避難している子供たちに絵本を届けたいと思っています。

友人あてに「ヤギのいる学校」を50冊送っていただき、
請求書は私のほうにお願いします。
全国山羊ネットワークの会員とも支援方法を相談しておりますが、
子供たちに絵本や学用品を贈るのがよいのではないかと思います。
 
東北大震災の時は軽トラックにヤギをのせて、
福島県いわき市、仙台市などの避難所や児童館を慰問して回って
お年寄りや子供たちから大変喜んでもらい、
新潟県内に避難してきた人たちのところもヤギの慰問を続けました

 


今井農園のヤギたち

ヤギの先生、今井明夫さんより ↓

子ヤギの写真を送ります。
あと4頭が分娩する予定です。
今年も小学校のヤギ飼育希望が多くて
子ヤギの確保が困難な状況です。
遅く生まれた子ヤギは離乳できないので、
母子で入学させることを考えています。
今井明夫