2016年6月17日金曜日

やぎおじさん

2016年6月

戦後、日本救済のためにやってきたヤギたちの歴史を紹介します。

以下、2015年10月の「福祉新聞」から、引用します。

「水戸市の社会福祉法人「愛友園」(山口保雄理事長)の創立者は
アメリカ人宣教師のハーバート・ニコルソン(1892~1983)。
今年は、ニコルソンがサンフランシスコから船で日本を目指した
1915年10月からちょうど100年。


 ニコルソンは、「愛友園」を創立しただけではない。
戦後間もない日本の食糧難の時代、日本の子どもたちに乳を飲ませようと
アメリカからララ物資と一緒にヤギを運んできた〝やぎおじさん〟として
小学校の国語の教科書にも載った人。
また、第二次世界大戦中にアメリカで日系人が強制収容された際に、
日系人の権利を擁護、支援し続けた。日本に原爆が投下されると、
激しく抗議した。
戦後は、広島、長崎を訪問、市長らを訪ねて謝罪した人でもある。
筋金入りのクエーカー教徒だ。」

以上、引用おわり。

ニコルソンが宣教師として初めて日本に到着したのは、1915年11月。
戦前は、水戸でヤギと養鶏を中心とした酪農場の経営なども
おこなっていました。

以下は、『新渡戸稲造とララ物資』大津光男 著(新渡戸基金 発行
 2012年9月)のp.160からの抜粋です。
大津先生が、ニコルソンの著書また実際に本人から聞いた内容から
お書きになってます。

「戦前、自分が水戸で飼育した経験をいかし、山羊を送ることに決定。
早速、米国内で募金活動を開始、200頭の山羊を購入した。

(続く)