2015年5月18日月曜日

ヤギの入学に際して

続々とヤギが小学校に入学、今年度も多くの子どもたちが
ヤギとの生活を体験します。
以下、今井さんからのメールから、
「自ら判断する力」を養うことの大切さを考えさせられます。




当農園に来られた先生方にはいろいろとお話ししますが、
学校でヤギを飼育する目的は何かということを明確にしてください。
 
「ヤギのことをすぐ教えない」、「観察して経験して気付かせる」
「子供からの質問にはすぐ答えないで『どうしたらいいの』と返すように」、 
と私は言います。
まわりの大人たちから、
「〇〇しなさい。☓☓してはいけません。早くしなさい。」
を繰り返されてきた子供たちが、
学校に入学してヤギとふれあうことで仲間と思って仲良くしたい、
世話をしてあげたい、という気持ちになります。
その気持ちが大切で、そこから気づきが芽生えます。
 
家庭でしつけを厳しくされ、学級でも管理ばかりされると
子供たちの心の逃げ場がなくなり、
ヤギやペットに当たる様になります。

「ヤギと友達になってください。
 ヤギと同じ目の高さで話しかけてください。
 ヤギを叱ったり、怒鳴ったり、追いかけたり、
 引っ張ったりしてはいけません。
 みんなもそうされるといやなことはヤギにもしないように、
 どうしたら相手が気持ちよく過ごせるかを考えましょう。」

と子供たちに話してください。
 
学校におけるヤギ飼育は子供の心の発達に大きな役割があり、
それを達成できるようにしたいのです。
 
今井明夫:今井農園(動物取扱業)

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