2011年4月7日木曜日

櫻井先生から今井明夫さんへのおたより

『ヤギのいる学校 ーつながるいのちの輪ー』の42ページに登場していただいている
新潟の見附小学校の元教諭、櫻井真理先生から今井明夫さんへのメールを
紹介します。櫻井先生、ありがとうございました。

銀の鈴社御中


長岡市教育センターの桜井先生からメールが届きました。
以下にコピーします。


今井先生

「やぎのいる学校」の完成おめでとうございます。

また、御恵贈くださりありがとうございました。さらに、私の稚拙な実践等も掲載
していただき、ありがとうございました。

前半のやさしい絵、文体、後半の情熱あふれる実践の数々に、胸が熱くなる思いでした。

やぎを通して、子どもが何を感じ何を学ぶのか、周囲の大人がそれをどう支え
ともに伸びていくのか,この絵本を手にした皆さんが考えるきっかけになってほしい
と願います。

 学校が忙しいと言われ、先生方も疲弊しています。
そのことは紛れもない事実ですが、「子どもを育てる」というときに、
何に重きをおき、どのようなことを大事にして教育活動をするのかという点について、
教育に携わる者すべてが今一度考えねばならないと思います。

 その時に、最も大事にされなければならない「いのちの教育」、「状況に応じて自ら
判断し行動する力を付ける教育」が「やぎの飼育」という大きな教育活動で得られるこ
とを体験してみて再確認しました。

 やぎを飼ったことのない学校がヤギを飼う、その一歩を踏み出すためには、
職員集団の心構えも勇気も気配りもいります。そのための環境整備も根回しも。
しかし、そのことが子どものためになればと、やぎの仲間はがんばっています。

全国に、やぎの仲間がたくさん増えることを願っています。

 やぎを一緒に飼育したあのころの1年生が、高校3年生になりました。今でも、
ご家庭でやぎの話が出るそうです。子どもにとっても私にとっても、保護者にとっても、
一生忘れられない教育活動になりました。私は、もう担任を離れてしまいましたが、
いつか機会があったら、またやぎを飼ってみたいと思っています。

櫻井 真理 

長岡市教育センター教育研究室
(新潟県・見附小学校 元教諭)

(櫻井先生の許可を得て掲載)

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