2013年2月21日木曜日

新しいいのちの誕生

今井農園の今井明夫さんから、ヤギの赤ちゃんの誕生についての諸注意を
いただきましたので、掲載させていただきます。
雪深い新潟で、新しいいのちが生まれているようです。

以下転載 ↓

【分娩の兆候】
腹部の下垂、乳房の膨れ、乳頭からの乳汁分泌、陰部の膨潤、
陰部からの粘液に注意して観察してください。
【分娩の用意】
敷料を交換してきれいなところで産ませます。
バケツ、お湯のポット(50℃程度のぬるま湯)、タオル3~4枚
イソジン(へその消毒)、湯呑(初乳を搾る)、注射器(初乳を
飲ませる)、カメラ(ビデオ撮影)、ケイタイ(連絡用)
【分娩】
第1次破水後30分以内に第一子が出てきます。
陣痛が強くなると前足で床を掻いて座る場所を見つけようとします
胎膜が陰部から出てその中に前足のつま先が見えれば正常です。
中には片足しか出なかったり、尻から出てくる場合がありますので
気を付けて見てください。
胎膜がやぶれて前足の上に子ヤギの口先が見えてから、長い時間
出ないようだと助産の必要があります。
近くの獣医さんに連絡するか、今井が行くようにします。
第一子が生まれたらすぐに口元を拭きとって母親になめさせますが
母親が陣痛に疲れて、元気がない時には乾いたタオルで子ヤギの
背中を拭いてやります。
第二子はほとんど無理なくすぐに生まれますが、第一子が難産の時
弱っていることもありますから注意して観察します。
第一子の誕生から第二子までに時間がかかった場合に、母ヤギが
授乳を始めて第二子をなめてくれない場合がありますので、よくみ
なめさせるようにしてください。
へその緒の消毒はイソジン液を小さな容器に入れてじゃぶじゃぶと
付けてください。
【初乳】
母ヤギの乳頭を親指と人差し指で搾って乳蝋を出してから、乳房を
マッサージして初乳の出ることを確認します。
子ヤギが元気であれば自分で乳首を探して飲み始めます。子ヤギが
尾を振って飲んでいれば大丈夫です。
元気のない子ヤギや母親が嫌がる時には初乳を湯呑に搾ってから
注射器で子ヤギの口に入れてやります。初乳を飲んで黒い胎便を
出さないと子ヤギは元気にならないので、確認が必要です。
【後産】
分娩後、半日くらいで後産が落ちるので拾い上げて畑に埋めます。
1日以上後産が落ちない時には獣医から処置してもらいます。
きれいな床に落ちた場合は母ヤギが食べても問題ないのですが、
できるだけ拾って処分しましょう。
【授乳】
母ヤギの乳房が硬かったり、乳量が不足したり、さまざまな授乳の
問題が起きた時には相談してください。

今井明夫(しただヤギの里 今井農園)

0 件のコメント:

コメントを投稿