2011年6月4日土曜日

ヤギが下痢をしています

ある小学校から、「ヤギの下痢」についての相談が、
今井さんに届きました。
今井さんの返信メール

メールで相談がありましたのでお答えします。
担当者のお名前と電話番号がありませんでした。
コクシジウムは幼齢期のヤギが下痢になる大きな原因です。
鶏や豚や子牛も犬も必ずコクシジウムの駆虫をします。
現在の下痢症状がわかわからないので、コメントできないのですが、
コクシジウムの薬を飲ませること、下痢を抑えること、
水分を補給すること栄養を補給することを総合的にやらないと
体力を消耗して衰弱が加します。

私は獣医の先生から「牛用バイコックス」という薬を1回だけ処方して
もらって、あとは生理的食塩水とブドウ糖、ビタミン剤などで補液する
といったことをやっています。
下痢便を毎日始末するのはよいのですが、敷料(もみ殻など)を毎日
取り替えて乾いた床に寝るようにしてください。
子供たちがヤギに触っても何も問題はありません。かえってそうした
具合の悪いヤギを見ながら、どうしてやったらよいのかを子供たちが
相談しながら世話をすることが大切だと思います。
ヤギ小屋の消毒は、子ヤギが回復した段階で行えばよいのですが、
私は敷料を交換するときに生石灰を散布するだけです。
家畜商から購入する場合、生後40日くらいで離乳したばかりの
子ヤギを連れてくることが多いようですが、母ヤギの乳をたくさん
飲んで育った子ヤギは発育は良好で少しづつ草類を食べていますが、
反芻胃の発が遅れています。
生後2か月くらいまで母ヤギの自然哺乳のもとで育てて
体重が15kgを超えるくらいなら大きな問題はありませんが、
それでも固い飼料片が消化管に滞ってしまい、食欲の減退、
腹部の膨満化、便秘、ガスの発生、体温上昇などが起きやすく
なります。
子ヤギが体力を消耗して衰弱しているところに、ヤギ小屋の床が
湿っている、コンクリート床で冷たいなどの条件では回復が
遅れます。
学校でヤギを飼育する場合にはたくさんの注意が必要ですから、
情報を全国ヤギネットワークのHPや、
家畜改良センター長野牧場のHPで読んで見てください。

一度私の農園と近くの小学校(笹岡小学校、荒沢小学校)
見に来てください。
詳しい資料やヤギの状態を見ながらお話ししますが、
6月のスケジュールがいっぱいなので、日程については
相談しましょう。
下痢が1週間も続いてから獣医の診療を受けるようではだめです
いつでも相談は受けますが、連絡を急ぐ場合は
ケイタイに電話をしてください。

今井明夫
全国ヤギネットワーク代表

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